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使用 Parts と Amp の寿命

コンデンサー の寿命




コンデンサーは種類が多く、構造によって全く異なる寿命のように思います。
ここでは、誰でも使っている、つまり私の使ってきた、
電解コン、オイルコン、MPコン および マイカコンのみを取り上げます。

何分にも、他のコンデンサーは、あまり使ったことがありませんので、
何とも評価のしようがありません。

寿命の前に、よけいなお節介・大きなお世話!・・・

球の結合コンデンサーとして、あらゆる Type を試している人がいますが、
Type や Maker による音質差は、出力管を換えたほど変わりません。
つまり、本物のモニター SP でなければ、多分音は判別できません。
差があると騒いでいる人も、多分に思い込みの可能性もあるように思います。
当研究所の、Tannoy GRF Memory、Quard L57 程度では、あまりよく解りません。
 P610 でやっと差が解る程度ではないでしょうか.

本題に戻って、

電解コンデンサー

電源用ですね。というより、電源専用です。
位相特性・リンケージなど、性能的にはお粗末ですが、小さくて容量がでかい!
その代わり、と言っては変ですが、寿命の短さでは、ダントツでしょう。
何分、化学反応を利用していますので、劣化が早いのはやむを得ません。

これまでに使った電解コンでは数年で電流の漏れだした物があります。(涙)

定格耐電圧の 50%〜80% で使い、週に 1 回程度通電していれば、
20 年以上使っている物もあります。ただし、結構漏れているかも???

一般的には、20 年程度ではないでしょうか。

未使用状態での長期保存品は、経年劣化がひどく、製造から 
10 年以上たっている場合は、
絶対に、特性を計測してから使用しなければなりません。
最低限、容量と漏れ電流は測っておかなければ、
貴重な整流管が一瞬で「あの世」行きです。


オイルコンデンサー

Amp を作り始めた頃、1970年代には、もっぱら結合用に使っていました。
特性は、まずまずで、良くもなく・悪くもなし、でしょう。
戦後、(古いなぁ)、第1次オーディオブームの時には、WE をまねて
電源にも再び使われるようになりました。その昔は、オイルコンしか無かった。

電解コンと比較すると、同じ大きさでは、1桁容量が小さくなります。
肝心の寿命は結構長く、40 年間支障なく使っています。

未使用での、経年劣化も比較的小さく、長期保存品も
簡単なチェック(オイル漏れ等)さえすれば、問題なく使えると思います。



MP コンデンサー

最近、と言っても20 年くらい前から、結合コンに使っています。
オイルコンよりも小さく、深さ 40mm のシャーシを使う上で重宝します。
MP コンも寿命は結構長く、40 年間現役です。
30 年以上の長期保存品も、劣化はわずかのようです。
唯一の問題点は、販売店で、リードを根本で曲げている場合が多く、
樹脂封入の構造上、コンデンサー内部の接続部に剥離などの、
障害がある場合があります。
回路・ハンダ付けには問題がないのに、時々、障害の発生する Amp は、
このコンデンサー(リード)をチェックしてみる必要があります。
この場合は、時々、障害が発生するため、結構悩ましいことになります。


マイカコンデンサー

もっとも経年変化が少なく、安定しているコンデンサーです。
容量の小さい欠点を除けば,中古でも,長期保存品でも問題はあまりありません.






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