趣味のオーディオを再開して,まずビックリしたことは,何もかも高価になったことで
ある.0 の数が多すぎるのではないかと我が目を疑った.何度,目をこすっても,やは
り値段は変わらなかった.
トランスの値上がりにも驚いてしまった.現在でも,昔とほぼ同じメーカーから同一品
名で提供されているのにである.
物価の上昇を見れば当たり前であるが,なにぶんにも研究所の予算,つまり,小遣い
,は増加していないため,このような感覚となる.
ま,気を取り直して,トランスの品定めを,極私的に行ってみる.一部は,一般的なもの
も含まれていると思う,・・ウーーーン,思いたい.
トランスメーカーは,国産に限らせて頂く.なぜならば,輸入品を買う資金がなかった
ため(今日でも状況は同じ),外国製は米軍の放出品に限られ,評価ができないためで
ある.
所長の記憶をたどると,比較的大きなトランスメーカーには,
タムラ,LUX,山水,タンゴ,SEL,atom などがあった.
これら以外にも,無数と言っても良いほどメーカーはあったと思う.
ランクは,タムラが一級品,LUX は準一級品で,この2社の製品はHi-Fi,懐かしい言
葉ですね.
ただしこの2社の製品は値段が高く,そうおいそれとは購入できなかった.
この2社に続くのは山水で,ここまでのトランスをオーディオ仲間内では音質的に良し
としたものである.しかし,常に金欠病に侵されているものには,なかなかこれらのト
ランスは購入できない.
で,次善の策として,二級品のタンゴとなる.値段も安く,性能も何とかオーディオに
使える.ほぼ同等品,もしくはこれに続く性能として SEL,atom などもあった.
10kHz の矩形波をトランスに通してみると,その性能差は歴然としていた.矩形波の形
状を保っているのはタムラのみで,LUX,山水にしても何とか矩形波であることが解る程
度で,その他はゆがんだサインはのようであった.
このことは相当に印象に残っている.
また,定格出力時に公表特性が維持されているのはタムラのみであった.その他のメーカー
の特性は,定格以下においてすら,公表値を維持できる物はほとんど無かった.
技術レベルは如何ともし難い!
後は,値段である.タムラ製作所さん,もっと安くしてチョーーダイ!
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