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アンプの音質に関与するのは


  アンプの音質に構成部品がどの程度関与してるのであろうか?

この問題は,昔から数多く議論されてきました.これらの議論をかいつまんで
述べると,

最も影響が大きいのは出力トランス.
次は出力管.

従って,
この2者で音質はほぼ決定されると言っても間違いないでしょう.
その割合が判明しているわけではありませんが,感覚的には95%と言ったところでしょう.

つまり,ラジオ用のトランスではラジオの音しかでないと言うことです.

特性の悪い駄球では,結局NFのお世話にならなければまともな音は出ず,
いくら頑張ってもたかが知れています.

真空管は我々では何ともできませんが,トランスは使い方で多少は融通が利きます.

シングル用では流す電流を定格電流より小さくする,少なくとも半分以下にし,出力レベル
も定格の2〜3割に止めるとかなり改善できます.
プッシュプルではアンバランス電流を可能な限る少なくすることです.
ただし,この手が通じるのは国産のみです.

外国製の中には,どうにもならない物が結構あります.
特に,普及品は要注意です.

国外では2〜30ドルの普及品が,国内では1万数千円になっていたり,
中には3万円近い物までありますので,値段では特性は解りません.

残りのわずかな5%は何になるでしょう.

前置増幅段の球と回路位な物でしょう.

ここでの回路は通常のハイインピーダンスCR結合か,カソードフォロアのようなローイン
ピーダンスの差が考えられます.

そして,そこで使われる球による変化ですが,相当に良いモニタースピーカと注
意深い試聴がなければなかなか分かりません.無理な?音作りをしたスピーカ
では判別不能ではないでしょうか.

まあ,その程度の差と考えるべきでしょう.

段間コンデンサーを変えたくらいで,と言っても容量は時定数と共に利いてきま
すので,これは別の問題でありますが,コンデンサーの種類によって音がそれほど変わ
るはずはありません.

容量が変わる=時定数が変わる,これはとんでもなく音質を変えます.
当たり前でしょう!基本的な交流理論です.
いわば,設計段階で問題のある物は論外です!

ましてや,線材やハンダで音が変わるなどは,気違い沙汰と言うべきでしょう.
誰が考えたって,コンセントで音が変わりますか????
はハはハは・・・・バッカジャナイ!!

こんなところで無駄な出費をするくらいならば,その資金を本当によいトランスへ回すべき
です.あるいは,本当によい真空管を購入すべきです.


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