言いたい放題

アンプの出力


  市販されているアンプの出力は,半導体アンプが20w〜数100w,真空管アンプはキッ
トを含めると1w〜数10wと言ったところでしょう.

  ここでは真空管アンプに限定すると,何wあれば良いのであろうか.もちろん組み合
わせるスピーカの能率により大きく異なります.

  そこで,真空管アンプを使っている場合のスピーカはどのような物かを検討することが
先決となります.
 例えば,所長の場合はmainがタンノイ GRF Memory と クオード ESLです.
サブには,アルティック 409-D(F),三菱P610,エレボイ 205,テクニクス10F10,TB
:W3-582SB,計画中にはテクニクス20PW09などがあります.このうち,エレボイ 205,
テクニクス10F10,TB W3-582SB の3種はサラウンド用で,時々,いやしょっちゅうかな,
つけたまま寝てしまうので,市販の半導体アンプで使っています.
  従って,真空管アンプで鳴らすのはmainと409-D(F),P610,20PW09となります.
この中で,最も能率が悪いのは,ESL です.ただしこれは弦楽器専用のため,
さほど大きな音量は必要としません.後のスピーカはすべて93dB/w-m以上です.

  これらに必要な出力は,15〜6畳程度の部屋であれば,1w あればもう十分でしょう.

どこまで小さいアンプ出力にできるかは,主観的であり難しい問題です,が,実感で
いけば,0.2〜0.3wあれば,何とかなります.

  6畳程度ならば,0.2〜0.3wで問題ないでしょう.6畳間においてP610をUX12As,
出力0.3wで鳴らすと結構でかい音が出ます.無論夜間はひんしゅくものとなる音量です.
12AU7sの0.1w出力では,さすがに苦しい.

 戦前の日本では,UX12A がパワー管に多用されていたそうですが,確かにこれでも
実用になると思います.





トランス雑感へ



言いたい放題へ

ホームへ