オーディオ歴

UZ42 s


  もっと小さな出力、1W もあれば十分。

で,いろいろ調べてみると,巷の噂では直熱三極管が良いらしい.

しかし、当時でもこれはかなり高価でした.直熱三極管では最もポピュラーですが,音
はいまいちと言われていた,UX2A3ですら,国産東芝はほとんど市場にはなく,RCA な
らば 4000円,その他の米国産が3000円もしました.

  現在の価格ならば安いと思われるでしょうが,当時の価格(大卒初任給が3万円程度)
からすると,2本購入するのはちょっときつい.

  予備球も入れるとさらにきつい.  

  で,またまた,くだんのM氏,

オルソンアンプに使われている 6F6,UZ42の三結は,出力が小さいけれども,音質は
直熱管に相当する,しかも安い! 

  6F6か・・・と考えていると、電気工学科の先生から電話があり、廃棄する機器にUZ42
が有る.欲しいならもっていけ!

  なんと,無料でUZ42が手に入りました.しかも3本

  早速 6BQ5s を解体し,12AX7-UZ42-U608 で製作。

  NF は10dB程度かけたと思う。

   ウーーーーン,    6GA4ppよりもさわやか・・        と感じました。

出力は0.7Wだが、十分な音量であり,ちょっとボリュームを上げれば,隣近所に迷惑が
かかるほどでした.

  ここで,またまた,M氏の悪魔のささやき. 

  NF はどうもネ,音質を悪化させる! 
  過渡応答を考えるとNFは必ずしも良いとは限らない!!

  この理由は当時理解不能であったが,何となく納得! 

  早速NFをはずしてみると,ノイズは多少増えたかもしれないが,
  聴感上はあまり気にならず   (生来無頓着),
  音は何となくダイナミック,かつきめ細やかに.

   よっしゃーー.

  当然,6GA4pp は今後の資金と酒代のために,早速,お嫁に出すことにしました.





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