自作するに当たり,出力管の選定を行いました.
当時,はやりの bookshelf 型の低能率SPでも,なんとか楽しめるようにと,出力10W
を目標としました.
いろいろ調べた結果,出力は小さいけれど音質は3極管か,多極管の3結が良いよう
でした.
候補には,
6CA10(30W)・6RA8(15W)・6GA4(10W)・6CA7三結(25W)・6L6GC三結(20W)
などがあがりました.
この中で純粋な三極管は,6GA4のみであり,他はすべて多極管の3結です.
折角だから, (何が折角なのか不明だが), 純粋な三極管を採用しました.
この時点の決定が,今日まで三極管フリークとなった原因のように思われます.
構成は,6267-12AU7-6GA4-CRD-8とし、NFは20dBとしました。
電源は当時標準的であった,シリコンダイオードによる倍電圧整流としました.
6GA4 pp の音は優等生的であり,適度なダンピングファクターのため,AU999 よりも
聞きやすく,かつ豊かな音質と感じました.
で,AU999 はSPと共に姉のところへ売却!
この後先考えないところは今日でも尾を引いているようです.
なんと,SP が無くなってしまった!
コーラル10CX10
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