オーディオ歴

多極欧州管


まるでミニチュアこけしの様に可愛らしい EL8,
米球の 6V6-G 相当と言われる,EL3N を手に入れて,
多分自作不可能と思われる P8 ソケット,俗に言う
サイドコンタクト・ソケットも簡単に入手できる様になりました.

最も悩みの種だったソケットがいとも簡単にしかも安く入手できるとなると,
さらに他のサイドコンタクト管を探してみる気になりました.
すると,探せばあるもので,まもなく,EL5, EL6 も探し出すことが出来ました.
問題は送料です,欧州から送らせると,送料が 30〜40 ユーロもかかります.
それならば,いっそ,まとめて買ってしまおう,と欲を出しました.

これらの出力管に見合った電圧増幅管と,整流管が必要です.
そして,またこれらの球もあるんですねぇ.
P8 ソケットでは EBC3(三極管) と EF6(五極管),いずれも難点は Top-Grid 管です.

Top-Grid でない電圧増幅管は直熱管になってしまいますので,
使い勝手を考えると選択の余地がありません.
これらEBC3 や EF6 の電圧増幅管は,かの AD1 の指定増幅管にもなっている
由緒正しいオーディオ用途の球です.

EF7(EF37)も有りましたが,これらは基本が高周波用です.
高周波ノイズ対策は考慮されていますが,反面,低周波ノイズ対策は何もありません.
一方,低周波ノイズに対応している面からも当然ですが,
管球メーカから,オーディオ用途には EF6(EF36) を使うことが指定されています.
いわば,6AU6 (高周波などの汎用)と 6267(EF86)(低周波) の関係と同じです.

後は整流管!特に,EL8 用の小さな形状で P8 ソケットの整流管が要ります.
何と,有りました,EZ2 です,形状は EL8 と全く同じです.
ついでに, EL5, 6 用には大電流化された EZ4 と AZ4 も発見,即発注.

こうなると,蟻地獄に落ちた蟻と一緒ですね.
もがけど,騒げど,もう逃げられなくなってしまっていました.

それにしても,なんだってこんなに欧州管が残っているんだ.
なかには,第2次世界大戦中や,それ以前の球まであります.
ドイツも英国も爆撃でかなり破壊されていたはずなのに,一体何処に保存したんだろう.

全く,欧州人の物持ちの良さには,やっぱりと驚くとともに感謝です.
こんな貴重な球を見つけたら,そりゃ活用してあげるべきでしょう.

てなことをほざいて,せっせと欧州管を集め始めました.




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