せっかくのESL故,アンプを作らざるを得ません.
短時間で確実に動作し,経費のかからぬことが条件でした.この時,我が家では2名
の学生を抱え,経済的に余裕がありませんでした.
しかし,学生時代から集めてきた部品は10数台分になっていましたので,手持ちの部
品のみにより作ることにしました.
UX12Aの経験を生かし,ハムから簡単に逃れるため,傍熱管を使うことにしました.
構成は12AT7-1626s-84とし,出力は1Wです.(製作編参照).
ESL の能率はあまり高くないため,多少心許ないが,一応きれいな音が出るようにな
りました.
ここで,これまでのP610Aバックロードは,SPを取り外して保管し,エンクロージャはお
嫁に出しました.無論,資金調達のためです.
また,これを機に,取り扱いの面倒なLPも処分し,アナログ派の方からは非難をされ
そうですが,入口はCDのみとしました.おかげで,実に気楽に音楽を聴くことができる
ようになりました.手間いらずはきわめて重要です.
ESLによる弦楽器の再生は誠にすばらしい! ただ,コントラバス(チェロも?)にちょっ
ともの足りなさが・・・.そろそろ風のような低音を聴きたい.
学生時代からのあこがれであったタンノイが欲しい.
そこで,我が家の大蔵大臣(古いですねー)を,繁華街をふらつこうと称して連れ出し,
タンノイのスターリングの試聴に行きました.しかし,前もって販売店に有ることを確認し
てあったはずのスターリングは売れて置いていませんでした.代わりにGRFメモリーは
売れてなく(高いから当たり前),結局これを試聴しました.
最近流行の小口径SPを多連装した100万円以上するシステムなども聴いてみました
が,この手のSPは,いずれの感想も,「ただウルサイ!」につきます.どこか歪みっぽく
,とても音楽を聴く代物ではない.
何故このようなSPがモニター用なのか今でも疑問です.弦は弦らしく,ピアノはピアノ
らしく,雰囲気の良い音と感じたのは,やはりタンノイでした.一緒に聴いていた大蔵
大臣も,このGRFメモリーが断然良い!とのお言葉.
しかし予算が・・に,大蔵大臣曰く,自分の小遣いでローンにしたら?
ハハハ決定!
相変わらずの「極楽とんぼ」! ただ,この後のやりくりは悲惨でした.
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