中部音響研究所

  Tube Audio

  Laboratory



試聴室



当研究所の主試聴機器は下記のように構成されています.

現在,駆動アンプはPX4s および 2A3s です.
常時接続アンプは球価格の安い 2A3s (出力2.5w)です. 特別な時に聞くときは,PX4s (出力2.5w)としています.
理由は単純です.
音は PX4s,ただし,球の価格が高くて予備を買えませんので,常用は安い 2A3 となっています.

特別な時,それは,どなたかが来たとき,新しいCDを購入したときです. SP はTANNOY GRF MemoryQUAD ESLです.
小編成の弦楽はESLの独断場です. 惜しむらくは,試聴専用室ではないことです. 広さは約28畳程度の,一般的には LDK と呼ばれる部屋です. LDKゆえに,管理人の権限が強く,音量はかなり制限されます. ほんの少し(のつもり)音量を上げると,平均 50mW 程度なのですが,きついお叱りがきます. トホホホホ・・・ 写真の装置には,アンプが写っていませんが,中央のアンプ(1626s)は第2試聴室へ移動し, 現在は,PX4s および 2A3s が置いてあります.





第2試聴室は,開発・製作・製作機器保管・各種部品保管を
すべて兼ねた,別名書斎です.
あまりにむさくるしいので写真は掲載できません.

ここには,以下の装置が設置されています.

DENON RCD M-38 ───  1626s  ──── KB610+P610B
                  │            │ │
                  └   W5Hs ──┘ └  ALTEC 409-8E(サンスイ SP70 改 バスレフ箱)

研究所予算を表したような,見事に安物装置のオンパレードです.
これでも,用法を考えれば,結構不満無く聞けます.

P610 は6半(16cm)ですが,実にバランスの取れたクリヤーな音を出してくれます.
さすがにパイプオルガンの低音は無理ですが,他の楽器は十分にカバー出来ています.
惜しむらくは,やはりモニターの性格があり,録音のアラが出てしまうことです.
聞こえなくても良い音まで聞こえてしまうのが欠点です.

一方,409E は実に癖のある音で,劇場の BGM とアナウンス用だけに,人間の声はよく通ります.
しかし,8",20cm も口径があるにもかかわらず,低音はからっきし出ません.

最も,この SP から低音を聞こうとすること自体に無理があります.
硬いFixed Edge,確かに丈夫で経年変化にも強い,その代わり制動が効き過ぎです.

はっきり言って,Hi-Fi 音ではありません.

よく言われていますが,高域(1kHz〜)を落とすと抜群!と思います.
色々と調べて見ましたが,トーンコントロールで 1kHz 以上を落とすても,
良い結果が得られたという話も聞きません.

きつい高域,それがAltec sound なのかもしれませんが,
ツイータの前に,Siemens の10"のような音響分散板を置けば
かなり良くなるような気がするんですけど,何処にも売っていません.


DENON RCD M-38 はレシーバーですので,30W+30W のパワーアンプが内蔵されていて,
切り替えて使うこともできますが,P610,409E 共に聞きづらいため,
常時は 1626s で聴いています. 

予備アンプは,12As,5687s,および 6AC5s です.
予備SP(ユニット状態で保存中)は,ALTEC 409-8D, 松下 20PW09 および ONKYO W300A です.


番外 試聴室

第2試聴室は,寝室兼用で書斎はその端に間借りをしているような形態です.
広さは約24畳程度で,そこにはライティングビューロと三面鏡もあります.
そのライティングビューロ横に,JORDAN WATTS QUBIQUE が設置してあります.

DENON RCD M-37 ───  JORDAN WATTS QUBIQUE

ところがやはり石のアンプでは,今一音の切れが宜しくない,
本来の所有者であるお方も,なんだか籠もってるなぁ,と言います.
ここには 6BX7pp 無帰還をセットする予定なのですが,一応木製ケースはできましたが,
肝心のアンプはまだ設計が終わっただけで,穴開けすらできていません.

ところで,JORDAN WATTS と言えば FLAGON,陶器の壺に収めたユニークな SP ですが,
音はやはりQUBIQUE の方が良いかなと思います.


第2試聴室と番外試聴室で使っている,DENON RCD M-38 と M-37 ですが,
選定理由となったのは,FM が聞けること,CD が使えること,USB 入力があること,
そして何よりも,Pri-Out 端子があることです.
これがなければ,球アンプを接続出来ません.

さらに,アンテナ端子が BNC であること,これは我が家が CATV であるため,
FM にアンテナを設置する必要がなく,屋内各所に TV用ですが,
BNC 端子を設置してありますので,その出力を取り込むには好都合だからです.



蛇足ですが,

当研究所で使っている 409-8E は 
Professional?? と称する通称シンガポール(華僑資本)ではありません.
紛らわしいことに,(どうも中国製を意図的に隠している??)と疑いたくなりますが,
最近は,元のALTECと同じオクラホマへ本社住所だけを移転して出荷しているようです.

お間違えの無いように,Professional は,新設計の made in china です.
伝統ある音響メーカの ALTEC ではありません.

音は,Professional 409-8E より Electro Voice 409-8E の方が,
元の ALTEC Sound に近いような気がします.(409-8Dと比較)
値段も,問題なく EV です!!









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