サイドコンタクト・ソケットは,オリジナル品を求めると,結構高価です.
下手をすると,球より高い!.
これは許せません.
そこで,アマチュアイズムを発揮して,安い中国製を使います.
一見すると,オリジナルと一緒で,しかもピンは金メッキ!
これを使わない手はありません.\300です!
この価格が多分国内最安値と思います.もっと安い店があれば掲示板にてお教えください.
が,少々問題もあります.
これは,何も中国製に限ったことではありません.ちょっとだけ新品のため,
その傾向が強いだけです.
サイドコンタクト・ソケットの特徴は,球の保持力が強いことです.
このタイプのソケットが紹介され始めた30年以上前から,言い伝えられています.
一度挿した球は,おいそれとは抜けない!
これは,困ったことです.球の保守点検にも支障を来します.
そこで,保持力は弱くなりますが,球の交換ができるように改造をすることにします.
改造と言うほどの作業ではありませんが,効果は絶大です.
1個数分で改造できます.
サイドコンタクト・ソケットと球の接触は単純な片持ち梁構造になっています.
まず,この固定用のピンを取り外します.このピンは,ソケット底部にて折り曲げて
固定してあるだけです. この折り曲げを延ばすと,簡単に端子が取り外せます.
取り外したピンを横から見た図を示しました.元のピンは左です.折れ曲がり部分によって,
球を抜けないように保持しているのですが,この角度が小さいと,曲がり部分がソケット内側
へ飛び出ることにより,球を抜くことが極めて難しくなります.そこで,この部分を少々
伸ばしてやります.
図のAの部分です.ただし,折れ曲がりを取ってしまってはいけません.
まっすぐに伸ばしてしまうと,球が保持されません.
そして,Bの部分を曲げてもいけません.下部は十分開いた状態にして下さい.
これだけで抜き差しは楽になりますが,
ピン下部の間隔を十分取っておかないと接触圧力が弱まり,
接触不良が発生します.
さらに,このソケットはオリジナルと比較すると,その深さが若干異なります.
大部分は2〜3mm深くなっています.
わずかな差ですが,サイドコンタクト管は,元々ソケットから外へ出る球の
ベース部分が少ないため,ますますベースを持って抜くことが困難になります.
これは,当研究所顧問のF教授のアイデアですが,
ソケットの底部にボール紙を円形に切り抜いて,座布団の様な台座を
入れてやると結構うまくいきます.枚数は2枚です.
貴重な球にはちゃんと座布団を!!・・しょーもない冗談です.
また,ついでに,ソケットにあるピンのガイド部分のバリを取っておくと良いでしょう.
これで万全です.UXやUSソケット同様に,簡単な脱着ができます.
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