5687pp
5687は,黎明期のコンピュータに使われたパルス管です. 240x120x40のシャーシーにプッシュプルを組み込んだミニアンプです. 球は12AX7や12AU7などと同じ大きさのMT型の双三極管です. ただし,ヒータは6.3v0.9Aと大きく,6V6の2管分もあります. このアンプも,かなりいい加減に作っても,あまりハムも出ず, そこそこの音質が得られます. チョークトランスもプッシュプルのため不要です. 何せ,Ep-Ip特性曲線を見ると,古典直熱三極管UX71Aに勝るとも 劣らぬ優れものです. しかも,総経費が\18000 程度と手頃です. 整流を半導体とすればよりコンパクトにできますが,整流管を使おうと すると,その選択(その自由はほとんどありません,) には苦労するかもしれません. 前段の歪みが大きく、pp にもかかわらず、シングル並みにしかなりません。 1W を超えると気になりますので、現在改修を進めています。 写真をクリックしていただければ,全文が見えます.(改修前です)