真空管雑感

AZ1



欧州で多用された中型整流管です.
ソケットはサイドコンタクトです.

形状は ST14 ですが,球を装着時はベース部分が
ソケットに沈みますので,米球とは違った見栄えです.
ちょうど,ソケットをシャーシと別に沈めて設置したように見えます.

出力管と並べると,AL4,EL2 や EL3 とぴったりとマッチします.


国内では,Philips,Valvo,Tungsrumなどの製品が入手可能です.


ヒーターは4v,1Aです.
電流容量は 100mA であり,1本では,上記の球の
シングル・ステレオの B 電源を供給できます.

問題になるのは,ヒーターの 4v ですが,
昔の電源トランスをお持ちの方は,
0-2.5-6.3v のタップから 2.5v-6.3v を使うと 3.8v が得られます.
これで動作します(変動規格内)ので,廃物活用で十分です.

価格ですが,ソケットが サイドコンタクトのために,
いずれの球共にかなり安価です.
サイドコンタクトの出力管自体があまり出回っていないことも幸いしています.
現在 \2000〜\3000 程度でしょう.

ただし,欧州においても,在庫はあまり多くないようですので,
早晩,入手難になることは必定です.







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