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真空管販売会社と選別球



自分では製造を行わず,販売のみをおこなう真空管販売会社としては,
潟Tンセイエンタープライズで扱っていた英国のZaerixは有名で,
当研究所のPX4も同商社の箱に入っていました.

勿論,Zaerix では管球の製造は行っていませんので,単に商社で管球に
商社ロゴと管種を印字した球です.

現在販売している商社ブランドでは,GD(Golden Dragon), Ei, Sovtek
Valve Electronic, Tronal などが知られています.
まぁ,Mullard などもこの部類と考えても良いかも知れません.

GD を売っている PM Components も小さな商社で,会社の写真を見ると
測定値ですら大丈夫かなとちょっと心配?になってしまいますねぇ.

同様に,国内にも,多くの商社やガレージメーカが有り,
独自ブランドで管球を販売しているところもあります.

これらの商社が,使う宣伝文句に,商社による特別選別管があります.
製造メーカの多くはロシア,東欧もありますが,現在では主に中国です.
この選別を経た管球は,製造メーカ名の球より高価で中には数倍にもなります.

所謂,SQ管や高信頼管ではありませんので念のために申し添えておきます.

況してや, WE, 独ポストチューブ,STC, 我が国のCZ501, CZ504 などの長寿命
通信規格の球とは全く違います.球は一般民生用で全く同じラインで作られています.

SQ管や高信頼管ならば,製造過程から異なるのですから,高価になるのは当然です.
値段も納得のいくところです.
しかし,単に商社で,チューブテスタをかけただけで,数倍の値段は頂けません.

当然のこととして,元メーカの球を買うべきと所長は思っていました.
管壁に安い塗料を吹き付けただけで値段をふっかけられては堪りません.

中身なんてどうでも良いよ,書いてるネームがすべて,と思う人もいますから,
そう思う方は,お金が余っているのでしょうから,どんどん騙されてください.

ところで,Net 上をさまよっているとき,おもしろい記事を見つけました.
12AT7を購入して,アンプに実装したが,どうもゲインが足りない.
おかしいと思って,E-I カーブを取ってみると,なんと,出てきたデータは,
12AU7とほとんど一緒だったそうです.
まぁ,中国製だからこんなものか,とその方は締めくくられていました.

いくら誤差があると言っても,これはちょっと酷すぎると言えるでしょう.
周りの仲閧ノもちょっと聞いてみると,そのたぐいの製品はあるとのことでした.

そうか,そのために商社選別が必要なのか,と納得しました.

しかし,値段的にはあまり変わらず,東欧製や,ロシア製が買えるのだから,
むしろ,より安全な方向を捜せばいいのに,と思うのは私だけでしょうか.
少なくとも,長年の経験と使用実績のある東欧製やロシア製ならば,
いくら何でもこんなばかげた製品は出てこないと思います.

これらの商社ブランドの球で,所長が注目しているものがあります.
Valve Electronic です. 
どのような商社かは定かでありませんが,販売している球は,
概ね,かなり前に製造されていた球にロゴと管種を再印刷した様に見えます.

特に英国でしか生産されなかった球がこの商社から販売されています.
Osram, MO, Mazda, Cossor STC などのブランドでは,同種管は結構高価ですが,
この商社ブランドの球は値段的にもお買い得のように思います.
ただ,よく解っている球にしておいて下さい,すべてが良いわけではないでしょう.

1970 年代に盛んになった OEM 以前の球を知らなければ,判別が出来ないかも知れません.
信頼できる年寄りの眼力を上手く利用してください.




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