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可聴レンジ



音楽を奏でる楽器の音域の周波数帯域は,Dr.Orson の時代から知られています.
それに対応して,音楽を聴くために必要な再生周波数帯域についても明確にされています.

基本は楽器の基音および倍音がその必要とされる周波数レンジとなります.
と言っても,人間の標準的な可聴周波数領域は,最も広範囲である若者で,
20kHz 程度が限界,なかには特別は人もいて,もう少し高い領域まで聞こえる人もいるようですが,
それでも,30kHz を超える人はいないはずです.

大教会や,劇場に設置された巨大なパイプオルガンによる 16Hz の最低音は,
音として聞こえるのではなく,身体に対する振動として伝わると言われています.
ピアノやハープなどの 24Hz は音ですが,これを再生することは至難の業です.
特に家庭においては,部屋の大きさがネックになります.

一般家庭における部屋のサイズは,せいぜいのところ 16畳,
すなわち長辺でも7.2m です.
この部屋で完全に再生出来る最低周波数はと言えば,波長から48Hz,
不本意ながら,その半波長分としても,24Hz までです.
88鍵のピアノやハープが限界です.
従って,低域再生周波数としては,やはり40Hzからと考えるのが妥当になります.

実際に 40Hz の音を聞いてみますと,音と言うよりは風のような感じです.
よく安物のスーパーウーハーから出る,ドコドコといった低音は,
多分に 100Hz 前後の音が多いようです.
これらの音はポピュラー曲に多く見られ,電子楽器で出す音質です.

なかには,その音が 3〜40Hz と勘違いしている人がいますが,まるで見当違いです.
あれは中低音を極端に強調した音で,最もそれが好きな人にはそれで問題はありません.
低音だと勘違いしている点を除けばです.

高音については,部屋の問題は反響だけですので,こちらは一般家庭でも音響処理で解決出来ます.
では,高音は何処まで必要か,それは聞こえるところまでに決まっています.
20kHz を超える音が音質に影響をする,それならば,聞こえていることになります.
どう測定しても聞こえない音が影響をすることなどあり得ません.
有るとすれば,それは単なるプラシーボです.

さらに,周波数レンジだけでなく,人間の耳は音圧による影響も大きく受けます.
一昔,ラウドネスコントロール,今はあまり聞かれなくなりましたが,
この回路が必要とされる原因です.

これらを総合的に考慮した時の可聴範囲は昔からデーターが出ています.


パワーアンプの設計と製作(武末数馬 著)より オーディオ趣味はなんのために,それはやはり音楽を聴きたいからです. オーディオの最終目的は音楽です,これは多分皆さん同じでしょう. そこで,「音楽を聞くとは」となり,これも人それぞれで異なります. 大雑把に言えば,40Hz から 16kHz,これはまさに BTS 規格そのままです. 許容できる出力は 100dB max ですので,95dB/m-w のスピーカを使えば, 1m の位置では.+5dB,3.162倍ですから,約 3W の出力を超えてはいけません. 音楽を聴く場合,どの位置で聞くか?これも人により様々です. 所長の好み・希望では,演奏者との距離は離れていた方が良い, 近いと鬱陶しい,済みませんm(_ _)m,劇場でも,所謂 A 席では無く, 出来れば,BOX 席でワインでも飲みながらゆったりと雑談をしながら聞きたい. そうなると,劇場で聞いても,音圧はさほど大きくはなりません. リフォームを行い,外部からの雑音が少なくなりました. 近くの道路を走る車の音は聞こえなくなり, 救急車の音も極近所,お隣くらいでようやく聞こえるくらいです. すると,さらに必要とする音量は少なくなります. 最近は,12AU7(5814)のシングルアンプ,出力 0.4 W(定格オーバーで使用), 常用 5mW 以下でも十分?しかも,周波数帯域は 80Hz〜13kHz,(SP:40Hz〜16kHz). Amp は3台まで切り替えできますので,広帯域半導体市販 Amp(40Wx2) と切り替えても, 広帯域半導体 Amp はむしろなんだか糞詰まった,力の無い音です. 加齢による聴力の低下,これはどうしようもありませんが,1泊2日の人間ドックで, 聴力検査を行った限りでは,13kHz まではほぼフラット,16kHz では僅かな低下, 70 歳越えにしては上々とのことでした. (日頃の音楽漬け?ちなみに検査は16kHzが機器の限界) 私にとっては,現有 SP 95〜97dB/W-m,で言えば, 40Hz〜16kHz,150mw で十分と言うことになるようです.


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