オーディオ装置の音源は何がよいか?
と言っても,ここでは,現在の代表格である,Record と CD を取り上げます.
その前に,
40年前には,最高音質はテープデッキで,これを超える媒体は有りませんでした.
ただし,2トラ38cm/s のソースは当時の価格で\15,000/本(Recordは\3000)で,
とても聴きたい曲を買い揃えることなど出来ませんでした.
さらに,機器は数十万円(少なくとも大卒初任給の5〜20倍)もしました.
よって,購入するのは,Record に限られていました.
CD が販売された時に,Record と聞き比べると,明らかに CD は何か物足りなく,
細やかな音はあまり聞き取れませんでした.
その代わり,ノイズは格段に少なく,使用による劣化の心配もないという,
大きなメリットがあります.
最大の長所は,安い & 取り扱いが簡単.
まずは値段です.(貧乏人には最大の関心事です)
Record は,今でこそ \1300 の廉価版が出ていますが,以前は,安くて \2000,
一般には \3000 が相場でした.輸入盤もほぼ同じ価格だったと思います.
CD も国内版正価は,ほぼ同じでしたが,一方,(個人)輸入盤は,$3〜8,
円に換算すると,\540〜\1440 (\180/$1)で入手が出来ました.
Record は郵送にも経費がかかりましたが,CD は郵便で送らせることが出来,
$1〜2 ですみます.今日では,CD は,\330〜\880 と更に安くなっています.
次は取り扱いです.
Record を聞こうとすると,まず,盤面のクリーニング,静電防止剤を塗布し,
アームを降ろす,といった操作が必要で,最高の音質で聞けるのは,10回程度です.
愛聴盤ともなれば,同じ盤を購入することになります.
ただし,カートリッジを交換すれば,同じ盤でも異なった音になり,
それなりに楽しいものとなります.
閑話休題
カートリッジは,その形式に数種有りますが,代表的なものは,MM とMC でしょう.
MM は出力が大きく,取り扱いが楽ですが,音はややおおざっぱに感じられます.
音質的には MC が好ましいのですが,出力が小さく,昇圧トランスが必要で,
本当に良いものは,これが結構高価です.
当研究所では,以前に,DL103,DL103S,F8L,M14 などを使っていました.
本題に戻しますが,
聞き比べると,圧倒的に Record が良いと思います.
が,聞き比べず,一方だけを聞いていると,CD でもさほど気にかかりません.
懐具合も「差がない」「差がない」と後押ししています.
そして,安い,モーツァルトの交響曲全集(DGベーム盤)を Record で揃えると
7〜10万円,一方,CD(10枚組) では,海外バーゲン(数回/年)を利用すれば,
\15000 + 送料 \300 .
ハハハ,ここは,少々の音質には目をつぶろう!!
現在,Record は数枚を残してすべて処分してしまいました.
管球アンプ製作者からは,「不届き者」と,お叱りを受けかねませんネ.
ここは,平に,平にご容赦を.
後には,動かすことすら出来ない(体力的に) ターンテーブルと,
ダンパーが劣化して使えないであろう,十数個のカートリッジが残りました.
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