本 Web Site を訪れて頂いている かまやん様 の影響を受けて, Field Coil Speaker が気になって仕方がありませんでした. そうは言っても,どこにでも転がっているようなスピーカではありませんので, 購入したくても早々出物は有りませんでした. 一般的な励磁型スピーカは 60 年以上前のタイプですから, 現在残っているものがあまり無いことは当然と言えば当然です. まぁ,そのうち見つかれば買っておこうと思っていましたところ, 探せばあるもので,Net 上の Shop で発見しました. ヤフオクで見つけることがあっても,結構高価で手が出ませんでしたが, 比較的安価で見つけることが出来ました. 1個のみというのも幸いしたのではないかと思います. Field Coil Speaker は初めからモノでいこうと思っていましたので 私にとっては単品であっても全く問題はありません. それが,このスピーカで,福音電気製(後の潟pイオニア)で, スピーカのブランドがパイオニアの F815-F(20cm フルレンジ) です. コルゲーション・ダンパで,コーンはエクスポーネンシャルです. 後でいろいろな人から聞くと,昔のスピーカにしては結構帯域の広い, 所謂,Hi-Fi 系の音とのことで, まぁ,素人が最初に扱うのには適当でしょうとのコメントを頂きました. 良かった,良かった,なんと言っても,衝動買いの失敗常習者ですからねぇ. 初めて入手した励磁型ですので,ひとまずこれで始めてみようと思っていました. この SP の写真を顧問の F 教授に送りましたところ,付属のマッチングトランスは良くないから, 外して,通常の OPT 付きのアンプで駆動した方がよいと,教えていただきました. Field Coil は 1500Ω,70mA で VC は 3.3〜3.7Ωです. OPT の 4Ωの出力タップをつなげば問題なく使えそうです. 買ってみたらすぐ音を出してみたいのが人情ですが,Field Coil Exciter が有りません. 1500Ω70mAですから,電圧は 105V になりますが,中途半端な電圧で適当なトランスがありません. 都合が良いトランスは,90〜110 V-AC(片波ならば10%up)で,AC電流値が100mA以上となりますが, 両波整流できる絶縁型のトランスは見あたりません.(もちろん安価という条件付き) こんな古いスピーカにシリコン整流も何だかイメージが合わないしなぁ. セレンはみんな処分してしまったし,やっぱり整流管かなぁ. そうなれば,ヒータのタップもいるしなぁ. どうせなら,駆動用モノラルアンプの電源から取って,コンビネーション化するべきかなぁ. 1次インピーダンスが 7kΩの OPT が 1 個余っているけど, これだと, UY-47 位になってしまい,電流値は前段を入れても 40mA しか無いので, 47 の供給電圧 265v から 30mA をブリーダで流さなければなりません. ブリーダ消費電力が 8W を超えてしまいますので,夏は暑いだろうなぁ. 安全を見ると,30W 級の抵抗が必要だけど,どうやって入手しよう? こんなに発熱するんじゃ,シャーシ内に置くのは無理かなぁ. なんだかんだで,いつもの最も悪いパターン,眺めているだけ,になってしまいそうです.