オーディオと骨董カメラを趣味とする同級生で,現在顧問のM氏,自作のアンプ(3結無
帰還6CA7pp)を我が家に持ち込み,我が自慢のAU999(当時のサンスイ最高級アンプ)と比較試聴.
ン.ンンんんん・・・・.
4万円の自作アンプの方が聞きやすい,低音も豊かで自然な聴感.
どうだ,どうだ と迫られ,一言もなく完敗.
3ヶ月分の給料をつぎ込んだ自慢の機器と自信が脆くも崩れ去った.
しかし,機械屋には自作は思いもよらない,
というか,当時は回路図中で理解できる記号は,抵抗単体のみであり,この抵抗やコ
ンデンサーなどが直列・並列にでもなろうものなら,エジプト象形文字や楔形文字
と何ら変わるところがない有様でした.
ここで,件のM氏曰く.
俺も機械屋だ! 回路図など読めなくても,実態配線図があるので,その通り作ればよろしい.
そうか! その手があるか,と思ったが,臆病な性格が災いして,やはり,多少は理論
を理解しないと自作に踏み切れない.
そこで,武末数馬氏著の上下2巻を購入し,数ヶ月精読..通読 ..斜め読
・・・したつもり.
ぼんやりと理解したかな?の時点で自作に着手.
これが,今日でも自作アンプに傾倒することになったきっかけである.
ウーーーム,泥沼のごときオーディオの世界へ引きずり込んだ極悪人はこのM氏である.
また,この後,自作を聞きつけた同じ職場のF教授は,時々この泥沼からはい上がろ
うとする??哀れな囚われ人を,泥沼の中から手招きをして,決してでることを許さず,
お互いに今日まであえいでいる有様となってしまった.
いよいよ自作へ
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