この時期より仕事が忙しく，趣味はしばらくお預けとなりました．
あっという間に十数年．
まともに音楽を聴くこともなく，気が付けばPX4アンプはどこか(棚の上)へ行ってしまっ
ていました．おまけに，ご多分にもれず，P610Aのウレタンエッジは劣化のためボロボロ．
仕事に疲れて音楽でもと思っても，アンプ無し，スピーカ無し．
そこで，忙しい合間をぬって，短時間にでっち上げたのが，テクニクスの10インチフル
レンジ10F12と，これまた電気工学科の廃棄機器から抜き取った球で作った出力0.3W
のシングルアンプでした．
アンプの構成は，12AT7-UX12A-5Y3GT で，出力トランスは，学生時代に米軍放出
品店から購入してあったUSA製6V6用8.5kΩのシングル用(700円)です．
ヒーターはAC点火でしたが，SPがSPであるため，ハムは「音として」は出ませんでし
た．
これでしばらくの期間，安らぎを得ていました．
後になって，P610Aや現用SPにつなぐと，出るは出るは，盛大なハムで音楽が
まともに聞けない！思わず笑ってしまいました．
この時の12Aは，B電圧が220vでした．最大定格は180vですから，かなり無茶な使用
法でしたが，当時，12Aはどこにでも転がっていたし安かった．
ジャンク屋では1本\100〜\200であり，だめになれば交換すればよいというのが一般
的でした．
それにしても，12Aは強い！この中古球は，その後，数年間使ったけれども，全くトラ
ブル無しでした．
(追)現在もまだ惚けて無く，使用可です！
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