昭和40年代に隆盛を極めた,第1次オーディオブームに,先輩の一人から手ほどきを
受けたのが,この楽しくもあり悩ましくもあるオーディオマニアとなった,そもそもの
いきさつです.この方の装置は,
デンオンのプレーヤ・シュアーのカートリッジ・ティアックのオープンデッキ・
ソニーのチューナ・ラックスのプリメイン・スピーカはサンスイのSP-LE8T
でした.
なかなかハリのある良い音を聞かせてくれたことを記憶しています.こんなのが欲し
いと思ったけれど,貧乏学生には,とてもこのような装置を買う財力はない. が,何と
か音楽を聴ける環境を整えたいと願ったものです.
このときの下宿には,実家で買い換えるときに余ったカラーテレビと,3バンドラジオ,
モノーラルのカセットテープレコーダのみでした.
そこで,一念発起・・・.しかし,食べるものを節約しても,たいして金は貯まるはずも
なく(元々余裕などない),望みと焦りだけが・・・.
ここで,件の先輩が,昔使っていたトリオのアンプとチューナをプレゼントしくれ,
何はともあれ,後はスピーカのみという幸運に恵まれました.
そこで,SP探しと相成りました.
当時の名古屋市内には,オーディオショップが数軒あり,国内外の有名SPを自由に
聞かせてくれたものです.この試聴に何度も行きましたが,音質には納得するものが多数
ありますものの,唯一値段だけが折り合いませんでした.
やっとの事で,バイト代をすべてつぎ込んで,サンスイのもっとも小さなSPを購入.
これで,しばらく満足して聞いていました.
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