昨年末の11月,嫁が突然急性大動脈解離で倒れました. ほんの僅か前に,このドラマ見たら寝るからね,とギャハギャハ笑っていたのに・・・. ドタッと倒れる音で愕いて近寄ると,もう虫の息. 救急車を呼び,指示された通り人工呼吸, 到着した救急隊員の方が代わってくれましたが, 酸素吸入を受けながら大学病院へ,すぐに集中治療室へ入りました. しかし,倒れた嫁の姿が目に焼き付いて離れず, 慌てて遠くの赴任先から帰宅した息子と共に為す術もありませんでした. 守るべき娘を失った男の心はまさに抜け殻でした. すべてが空しい,思いおこすと,3日間飲まず食わずでしたが, 全く飲食などする気にもなりませんでした. 息子に諭され,ようやく食事を取りましたが,食べた記憶もありません. 1週間居た息子も,学生を何時までもほっておく訳にもいかず, 部下の職員の指示もあり,帰って行きましたが実に不安そうでした. 下宿で大学に行きましたが,私に直接電話などの連絡をしてきたことは一度もありませんでした. 嫁はちっとも連絡をよこさないと不満を言っていましたが, 週1で連絡を入れてきました. 私はと言うと,呆然とし,何もやる気力が湧きません. コロナ禍で外出ができず,毎日私にくっついてきていた嫁が, 消えてしまうと,耐えられないくらいの状況でした. 友人達にも,しばらくほっておいてくれと,絶縁をしました. 最近までの間,4ヶ月半,半年かも,引きこもり状態でした. しかし,いつかは納骨をしなければならず, 忙しい息子の日程に合わせて3月中旬に松山のお墓に納骨に帰りました. 納骨を済ませ,ようやく心の整理が多生つきました. 生き残っている姉2人とその息子と会食を行いどうにか立ち直りつつあります. 不義理で我が儘な態度を取ってきた友人にも謝罪を行い, 社会復帰を目指すことを伝えました. すぐ,呼び出しがきて,友人のありがたさを実感しています. どれだけこれから先,生きていくか解りませんが, 他には何もありませんので,趣味もまた再開をしたいと思います.