B級マニアのためのアイデア

シャーシの裏板 


当研究所では,特別な場合を除いて,シャーシはいわゆる弁当箱シャーシを使います.
底板が無く,裏面の折り曲げ部も長手方向のみという,もっとも安いシャーシです.

特徴は,安い!とにかく安い,研究所の標準シャーシである,300×200×40の場合,
\880です.しかも,板厚1mmで加工は極めて容易です.

加工が容易であることは,裏を返せば,強度はあまり無いことになります.

さほど重くないトランスを使っても,シャーシの片側を持ち上げると,かなり・・・,
相当にゆがみます.

これは心配です.

さらに,その昔,調整を行おうと思い,アンプをひっくり返そうとしたときに,
裏板がないため,指先がB電源のケミコンにさわり,そのままひっくり返った経験が
あります.しばし意識不明!・・で,勿論,指先には火傷というよりも,
すり鉢状の黒こげができました.
多少治っても,すり鉢状の深部はなかなか治らず,ジクジク痛みかなり苦しみました.

以降,なんとしても裏板を付けるようにしています.

裏板を取り付けるためには,シャーシの底の折り曲げ部分にネジを切る必要があります.
しかし,板厚1mmでは,ねじを切ってもほとんど意味をなしません.2〜3回取り外すと,
見事な「バカねじ」です.

ナットを接着したり,厚めのアルミ板を接着し,それにねじを切ったりしましたが,どれも
似たり寄ったりで,それほど持ちません.

諦めかけたところで,電気工事屋さんから薄板に取り付けるナットを教えてもらいました.

          セルフ・クリンチング・ナットです.

板厚1mm用からあり,プレス代わりに,シャコ万で簡単に取り付けることができます.
値段も1個 5〜10円です.

これは優れものです.もう1mmのアルミ板でも,バカねじとはおさらばです.


蛇足です.
小さなねじ屋さんでは入手できないかもしれません.
多くの方から依頼されると,応じかねますが(そんなに貧乏人はいないかな?),
少量で急がなければ,ご相談に応じます.
掲示板へお知らせください.





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