オランダの真空管屋をのぞいていると、RE302 の傍熱管として出ていた球です.
なんだろうと思って尋ねてみると、
出力が同じというだけで全く別物でした.
だが、送られてきた写真を見ると、円筒のプレート、
中央に同心円状に配置されたグリッドとカソード、
まるで教科書に出てくる3極管、これは良さそうと購入しました.
シングル & pp で8本と欲張ったら、税関で引っかかってしまいました.
業者と思われてしまったようでした.
その他の球も同時に購入したのも疑われた原因でした。
そこで、とにかく作ってみようと、OPT には取りあえずバッタ物、
1次:2.5k-5k-7kΩ、2次 4-8-16Ω T4376 5W を使いました.
EBC3-W5H-AZ1-T4376
音を出してみると、これがなかなかのモノ、
これではもうちょっとましな OPT で作らねばと思いました。
苦労をして作ったシャーシ、捨てるのももったいない(貧乏根性)で、
手元に EL3N があるのでこれに換装しました.
EF6(T)-EL3N(T)-AZ1-T4376
電圧増幅管は EF6 です.
この球の類似管には EF7 がありますが、こちらは高周波対応の汎用管、
EF6 は低周波(オーディオ)専用管です.
規格表にはオーディオ用には EF6 を使うように指定されています.
いわば汎用の 6AU6 に対して 6267(EF86)の関係です.
ところが、これまた結構気に入る良い音です.
ここで困ってしまいました、さあどうする?
このトランス構成で換装する球が無い.
EL12N がありますが、すでに穴開けを済ましたシャーシーがあります.
残るは解体か売却です.
解体するのも忍びない、売却して飲んでしまおう・・、と決定.